ピルの飲み方と役割を知ろう

ピルで癌になる?ならない?

ピルは女性が服用することで妊娠しにくい身体にするというもので、望まない妊娠を避けるための使用されます。
基本的にピルの成分は女性ホルモンである卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲストーゲン)の2種類が含まれており、作用としては脳下垂体に働きかけて排卵を抑制し、また受精卵が着床するのを防ぐといった作用を得られます。
これは妊娠中の女性が妊娠しない身体になるのを人工的に作り出すということで、正しい使用をすればほぼ100%に近い作用を得ることができます。
このため望まない妊娠を避けるのにはもっとも信頼できる方法ですし、またピルの服用を中止すれば数ヶ月程度で元の状態に戻り正常な妊娠も可能です。
その一方でピルを服用することは一定のリスクが伴います。

ピルのリスクとしては、血栓症、乳がん、子宮がんの3つがあります。
血栓症は血液に血栓が出来るもので、これらから派生して、心筋梗塞や脳梗塞といった病気になる可能性があります。
特に喫煙年齢や血栓傾向の抗体などがリスクを上げることが知られており、特に喫煙者に対しては禁煙を勧めたり、ヘビースモーカーの場合には病院では処方をしないといったこともあります。
一方で乳がんは自然な発生でも年齢とともに増加します。
ピルを服用すると乳がんのリスクが高まると考えられていますが、ピル以外の要素でも乳がんの患者数は増加しているので、ピルの服用以前に定期的な検査を受ける必要があります。
一方でピルとの因果関係が高いとして知られるのが子宮がんです。
明確な因果関係が解明されているわけではありませんが、ピルを服用しているとコンドームを使用しない傾向にあり、その結果、子宮頸がんを発生させるヒトパピローマウイルスに感染するとも考えられています。
ただその一方で5年間にわたって使用するとリスクがわずかに増加し、10年間使用すると子宮頸がんのリスクは通常の2倍になるともいわれています。

ピル処方の前にがん検診を行う病院も多い

ピルは女性が望まない妊娠を避けるためにはもっとも確実な方法ですが、同時にリスクも高いため病院で診察を受けた上で処方してもらうのが安全に使うためにも大切です。

特にピルでのリスクが高まる血栓症や女性特有のがんに関しては病院も注意しています。
特に血栓症のリスクは高いため必ず血液検査が行われ、血液の状態をみて処方するか判断されますし、また継続的に処方を受ける場合にも定期的な血液検査を行うことになります。
一方でがんに関しても事前の検査が病院によってはがん検診が行われます。
またがんは早期に発見することができれば、切除といった手術による治療以外の選択肢があり、クリニックによっては定期的ながん検診を行うところもあります。
またピルを使用しなくても、もともと乳がんは年齢とともにリスクが高まることが知られますから定期的ながん検診を受けた方が身体に与える負担が少なくて済みます。
子宮がんも年齢とともにリスクが高まりますし、ピルを使用することによってもリスクが高まるものと考えられていますから、1年に1度のがん検診を受けることで早期発見に繋げることができ治療の身体への負担も軽減することができます。

なお、ピルを使用している際に注意しなければならないのが、医療保険の告知義務です。
医療保険に加入する場合には病気に関する情報を保険会社に提供する義務がありますが、血栓症やがんのリスクが高まる可能性があるピルに関しても当然ながら告知義務があります。
多くの保険会社が定めるところとしては告知義務のある薬としては、7日以上服用する薬です。
ピルの場合には21錠または28錠で28日周期で使用し続けるものですから告知義務の対象となります。