ピルの飲み方と役割を知ろう

月経困難症改善のピルの飲み方

月経困難症とは、下腹部痛や腰痛などが月経に前後してあらわれます。
月経のある女性の約30%にみられるともいわれています。
子宮筋腫や子宮内膜症などの病気が原因になっている場合には、病気の治療が必要です。
特別な病気が原因でない場合には、子宮内膜で作られる痛みの物質(プロゲステロン)により子宮が収縮され、過度な腹痛や腰痛をはじめ、全身に痛みが作用して吐き気、頭痛などが起こります。
子宮が収縮することで、痛みの他にも月経時の出血量が多くなり、生活上にも大きな負担がかかります。

そのような月経困難症を改善するためには、ピルの使用が推奨されています。
日本ではまだまだ浸透されていないピルですが、欧米では女性がありのままで過ごすことができるツールとして、積極的に用いられています。

ピルとは女性ホルモンである黄体ホルモンと卵胞ホルモンが混合された錠剤の事を指します。
両ホルモンが、排卵や子宮内膜が厚くなることを抑える働きを持ち、痛みの物質となるプロスタグランジンの過剰な産生を抑え、月経痛である腹痛や腰痛などの症状を改善します。
また、子宮内膜が厚くなることを抑えているため、月経時の出血を軽量で済ませることができます。

ピルの飲み方は、毎日1錠、決まった時刻に錠剤シートに記載された順番通りに飲みます。
28日間を月経周期の1周として考えているため、21日間はホルモンを含む錠剤となっており、残り7日分はホルモンを含んでいないため、その間に月経が起こる仕組みとなっています。
ピルの種類に応じて、1周期28日間の全てが錠剤になっており、7日間は偽薬と呼ばれホルモン成分を含んでいない錠剤であるものや、21日間だけ錠剤を飲んで残り7日は自己で管理するものなど様々です。
飲み忘れがあると、ホルモン成分を一定に保つことができず、月経困難症の改善につながらないため、飲み方を含め、自分が管理しやすい形状になっているものを服用することが望ましいでしょう。

24時間以内の飲み忘れの対処法

ピルを飲むことを習慣化させていたとしても、うっかりして飲み忘れてしまうことあるかもしれません。
そのような場合に備えて、対処方法をご紹介します。

ピルを飲み忘れてから24時間以内である場合には、気がついた時点で焦らず飲み忘れた1錠をすぐに飲んでください。
その場合、次に飲む分までの時間の間隔が少し短くなりますが、心配することはありません。
次の分はいつも通りの時刻に、決められた錠剤を飲んでください。
ここでのポイントは、この対処方法は、飲み忘れてから24時間以内に有効ということです。
日にちではなく、時間での計算となりますので、くれぐれも注意しましょう。

例えば、毎晩眠る前の夜11時(23時)にピルを飲む習慣であるとしましょう。
その晩は飲むことを忘れて眠りについてしまい、翌朝8時頃に飲み忘れたことに気がついたとします。
その場合には、気がついた朝8時に昨晩11時(23時)に飲むはずだった分を飲みます。
そして、今晩11時(23時)にはいつも通り1錠飲めば大丈夫です。

ピルは含まれているホルモンが体内で一定に保たれるようにするため、決めた時間に飲む必要があります。
飲み忘れを防ぐためにも、ピルを飲む時間は自分の生活パターンの一部に組み込めるようにすることをお勧めします。
具体的な方法を紹介しますので、参考にしてみてください。
例えば、メイクポーチの中に入れ、朝メイクする際に思い出せるようにする。
携帯電話のアラーム機能を利用する。
ピルのシートに日にちを書き込み、飲み忘れを防ぐ。
枕元に置き、眠る前に飲む。
飲んだら、カレンダーに印をつける。
などが挙げられます。
平日と休日の生活習慣が違う人は、飲み忘れないように特に注意しましょう。